こんにちは!
池袋にある東京芸術劇場で読響(読売日本交響楽団)の子ども向けオーケストラコンサート“芸劇&読響 0才から聴こう!!4才から聴こう!!春休みオーケストラコンサート”へ行ってきましたので、今日はそのレビューをします!
0才から入場できる回と4才から入場できる回があり、息子はちょうど4才のため、「4才から聴こう!!」のほうに行ってきました!
1.コンサート概要
“芸劇&読響 0才から聴こう!!4才から聴こう!!春休みオーケストラコンサート”は、池袋にある東京芸術劇場で開催された子ども向けコンサート。
1,999席のクラシック音楽専用ホールで聴く、本格的な大迫力のオーケストラ演奏が特徴です。
東京藝術大学音楽部指揮科を首席で卒業し、様々な交響楽団で活躍中の若手指揮者の太田弦氏を迎え、演奏は読売日本交響楽団(読響)。
また、司会には「まなおねえさん」を迎え、子どもの心を掴む演出あり。
0才から聴ける回、4才から聴ける回、に分かれており、少しずつ曲目も異なっています。
曲目
- ワーグナー/ローエングリンより第3幕への前奏曲
- アンダーソン/シンコペイテッド・クロック
- ワーク/大きな古時計
- 越部信義/おもちゃのチャチャチャ
- チャイコフスキー/白鳥の湖より「スペインの踊り」
- ヨーゼフ・シュトラウス/鍛冶屋のポルカ*
- アンダーソン/サンドペーパーバレエ*
- アンダーソン/タイプライター
- ブラームス/ハンガリー舞曲第5番
- プロコフィエフ/シンデレラより「ワルツ」「真夜中」
*「4才から」のみ演奏
(台本:佐藤美晴)
出演
- 出演指揮:太田弦
- 管弦楽:読売日本交響楽団
- ナビゲーター、うた:小川真奈
チケット販売時期
- 芸劇先行早割【(WEB先着)】
1月13日(土)10:00~
1月19日(金)23:59 - 【一般発売】
1月20日(土)10:00~
所要時間:1時間
2.チケット・座席について
チケットは、芸劇メンバーズ(無料)に登録することでインターネットで購入できます。
S席とA席がありましたが、2月の上旬にこちらのコンサートを知ってチケットを購入した際には、既に「0才から」は完売となっていました。
「4才から」は当日もわずかに空席が見られました。
とはいえ「4才から」も人気で、2月上旬時点で既に、S席はほとんど売り切れていたため、今回はA席を購入。
A席も、舞台が見やすそうな席は売り切れていたため、調べた結果「音の響きが良い」とされている3階席(左側前方)にしてみました。
3.レビュー
①座席
13:15開場、14:00開演というスケジュールでしたが、開場後もしばらくはロビーで待機する必要があり、13:40頃に座席へ通されました。
会場内では、コントラバスと管楽器の奏者が徐々に舞台上に出てきて、音を出して楽器の調整を行っていました。
息子が近くで見たいというので、会場内の階段を下って2階席の左側最前列付近まで行って、音出しの様子を見学。
2階の左側最前列は舞台がかなり近くよく見えましたが、右手側の舞台の一部(バイオリンの一部、ハープや打楽器の位置)は視界がさえぎらせて見えませんでした。
3階左側前方の座席からは、やはり距離は遠いですが、舞台全体が端から端までよく見えました。(写真を撮り忘れる痛恨のミス…すみません…)
②開始
演奏開始時間の14時ちょうどになると、全ての走者が楽器と共に舞台上に登場。
司会の小川真奈さん(まなおねえさん)の挨拶から始まりました。
なんとこの「まなおねえさん」、こどもちゃれんじぽけっとの歌のおねえさんでした!
「ぽけっと」は2歳の頃なので息子本人は忘れているようでしたが、親の私は有名人に会えた気分で嬉しかったです♪
③演奏
曲目は上記のとおりですが、いわゆるクラシックとしては、 このあたりでしょうか。
- ワーグナー/ローエングリンより第3幕への前奏曲
- チャイコフスキー/白鳥の湖より「スペインの踊り」
- ブラームス/ハンガリー舞曲第5番
いずれも素晴らしかったです!息子も聴き入っていました。
「ハンガリー舞曲」は曲調の変化・緩急の大きな曲なので、指揮者の裁量や弾き方による聴こえ方の違いがよく分かり、非常によかったです!
「スペインの踊り」は、カスタネットのリズムが軽快で耳心地が良く、思わず全身でリズムを取りながら聴き入りました。
また、プロコフィエフ/シンデレラより「ワルツ」は舞踏会の様子が鮮明に浮かび、「真夜中」では、12時になって魔法が解ける様子が目に浮かぶ演奏で、非常に楽しく聴けました。
息子もシンデレラのストーリーは知っていますが、熟知というほどではないので、都度「いまシンデレラが何してるところ?」と言っていました。
小さな子どもには曲からストーリーをイメージするのは少しだけ難しいようでした。
特徴的だったのは、「鍛冶屋のポルカ」「サンドペーパーバレエ」「タイプライター」の3曲。
「鍛冶屋のポルカ」、では鍛冶屋に扮した打楽器奏者の方が金槌を使って音を出す演出が。
「サンドペーパーバレエ」では、「サンドペーパー(紙やすり)」同士を擦り合わせて音を作っていました。
「タイプライター」では、本物のタイプライターの打刻音が音楽の一部に。曲名は知りませんでしたが、聴いてみるとどこかで聞いたことのある曲でした。
「おもちゃのチャチャチャ」では観客も「チャチャチャ」のリズムで手を叩き、子どもたちも楽しそうに参加していました。
「大きな古時計」は、まなおねえさんの歌唱付きで、観客は「チクタクチクタク」の歌詞に合わせて身体を左右に動かす演出がありました。
初めは「え、歌うの?」と驚きましたが、まなおねえさんは歌唱力が高く、綺麗な歌声でした。
しかし指揮者から見えない位置で、まなおねえさんも指揮者を見ずに客席を見て歌っていたので、途中演奏と歌唱のリズムがズレる場面も。
「やはり歌と演奏が合っていないと気になる」「合奏は揃っているのが大事」と学ぶ良い機会になりました。
4.まとめ
演奏は素晴らしく、非常に満足度の高いコンサートでした。
子ども向けということで、子どもが飽きずに聴けるように曲目や演出に工夫がある点も大変良かったです。
最近クラシック音楽ブームが来ている我が家としてはもっと王道のクラシック曲が多くても良かったですが、多くの子どもにとってはちょうど良いバランスだったのではないかと思います。
ヴィヴァルディ/四季より「春」という王道クラシックが大好きな息子も、「鍛冶屋のポルカ」や「サンドペーパーバレエ」は「楽器以外のもので音を出していて楽しかった!」と言っていました。
それでも、「「1時間の小さな演奏会」のような近い距離感・身体を思い切り動かす参加型」ではないので、飽きてぐずってしまったり寝てしまう子も見られました。
音楽を楽しむ土台をある程度は作ってから、セカンドステップとしてぴったりの演奏会かなと思います♪
▼ファーストステップにピッタリの子ども向けコンサートについてはこちらの記事に記載しています。
あなたの参考になりますように!