【ちょっと待って!】楽器を習わせる前に。「子ども向けクラシックコンサート!」(レビューあり)

おでかけ
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「子どもを音楽好きにしたい」「楽器を習わせたい」と思っても、子ども自身が音楽や楽器に興味を持ち、「やりたい」と思わなければ継続させるのは難しいもの。

子どもを音楽好きにしたいなら、楽器を習わせる前にやることがあります。

そう、それが本物の音楽・楽器に触れさせることです!

この記事では、我が家の考え・失敗談と、子どもの音楽デビューにぴったりの「子ども向けクラシックコンサート」のレビューを記載しています。

あなたの参考になりますように♪

1.音楽教育についての考え

音楽

人生を豊かにする趣味の一つとして、息子には音楽にも興味を持ってもらいたいと思っています。

また、私自身が幼少期にピアノを習っており、高校時代にはオーケストラ部でビオラを演奏していたことから、息子にも何か楽器をやらせたいという気持ちもあります。

ただ、自身の経験で痛感していますが、楽器はきっちり毎日練習しないと上達しません。

小さな子どもの場合、練習には親が付き合う必要があり、ワーママには正直厳しいと感じます。

こちらの本(一生ものの音楽教育)にもありましたが、音楽教育を通じて身につくのは、豊かな感性というよりむしろ「耐える力」。それだけ鍛錬が必要ということ。

今の生活でも音楽を最優先にすれば練習に付き合うことが可能ですが、私の中では読み聞かせや公文&七田式の学習のほうが優先順位が高い状況なので、親が本腰を入れて付き合うのは難しいと感じていました。

したがって、私の方から強く働きかけることはせず「本人次第」という前提のもとですが、音楽好きになってほしいとは思っていました。

すると昨年、息子が突然「バイオリンを弾きたい」と言い出したので、「それならば!私も腹をくくって練習に付き合うぞ!」と息巻いて、さっそく音楽教室に体験に行きました。

2.音楽教室の「失敗」と「気付き」

音楽教室の「失敗」と「気付き」

しかし、実際に体験レッスンを受けてみると、バイオリンの持ち方や指の置き方を何度も直される(すごく優しい先生でしたが…)こと、「通常のレッスンは親と離れて一人で受けなくてはいけない」ことを知り、息子のテンションはだんだんと低く

そして、最終的に息子は「バイオリンのお教室には行かない」という選択をしました。

「本人がやりたいと言うなら、私も覚悟を決めて練習に付き合うぞ!」と意気込んでいただけに拍子抜け。

そして、この時に反省したのが、「まず連れて行くべきは音楽教室ではなく、オーケストラのコンサートだった」ということ。

「子どもの脳へ良い影響を与える」ということもあり、0歳の頃からモーツァルトなどのクラシック音楽は自宅で掛け流していましたが、コンサートに連れて行ったことはありませんでした。

まずは本物の音楽に触れ、真に楽器に憧れや興味を持ってもらうことが大切だと痛感した出来事でした。

そこでこの度、クラシックコンサートに行ってきました!

しかし、いざクラシックコンサートに行こうと思って調べると、「未就学児不可」が多いことに驚きます。

一度は諦めそうになりましたが、アンテナを張っていると、ちゃんと子ども向けのコンサートが存在しました。

今回、「音楽の絵本コンサート 『コンテネレッツァ』」(金管五重奏、クラリネット四重奏、ピアノ)と「1時間の小さな演奏会『楽しい弦楽器の世界』」(弦楽四重奏)の2つに行ってきました。

どちらも特色があってそれぞれ親子で楽しめるコンサートでしたので、ご紹介します♪

3.音楽の絵本コンサート『コンテネレッツァ』(ズーラシアンブラス)

ズーラシアンブラス公式サイトより
コンサート(主催公演一覧含む)|ズーラシアンブラス【株式会社スーパーキッズ】
動物たちの金管五重奏「ズーラシアンブラス」とその仲間たちが繰り広げる、親子のためのクラシックコンサート。0歳からOK。ズーラシアンブラスのコンサート(主催公演一覧含む)について。

ズーラシアンブラスという金管五重奏メンバーを中心とした、動物たちが演奏するクラシックコンサート。

「音楽の絵本」というのは、本でいう「絵本」のように、視覚的にわかる世界観を作った上で一流の音楽を演奏すること、という意味だそうで、演奏するのは全員動物、という少し変わったコンサートです。

0歳からOKとなっています!

今回はズーラシアンブラス(金管五重奏)、クラリキャット(クラリネット四重奏)、弦うさぎ(普段はビオラ奏者。今回はピアノとして参加)というメンバー構成で、管楽器メインのコンサートでした。

(ズーラシアンブラスは原則固定で、演奏会によって構成メンバーが変わるようです。弦楽四重奏が加わることも。)

会場は区立の大きめのコンサートホールで、チャリティーコンサートということでした。(全席座席指定)

「金管楽器は音が大きいから怖がるかな?」と心配しましたが、さすが4歳、泣いたりする様子は全くありませんでした!

0歳や1歳は泣いている子が結構いました。(が、音が大きくて泣いているのかは不明です。他の理由かも。)

動物たちが個性豊かで、一つ一つの曲目にストーリーを付けてコミカルに演出していて、子どもも飽きずに最後まで聴くことができました。

4歳なので、「本物の動物ではなく、動物の格好をした人間である」ということは分かっている様子でしたが、それでもその世界観に引き込まれ、「マレーバクさんすぐ寝ちゃってたね!」など楽しんでいました。

今回のコンサートでは、「おんまはみんな」「おつかいありさん」「猫ふんじゃった」「むすんでひらいて」など息子の知っている童謡が多く、息子もリズムに乗って楽しく聴いていました。

こういうところでも昔から定番の童謡が使われたりするので、普段から童謡を聴いておいたほうが楽しめるな、と思いました

今回使われた童謡も、自宅で「くもんのうた200」で聴いたもの。

(くもんのうた200は我が家では0歳から聴いています!)

途中、メンバー紹介では金管楽器(トランペット2、ホルン、トロンボーン、チューバ)一つ一つの演奏を聴くこともでき、楽器の音の違いがわかってとても良かったです。

ピアノだけの演奏や、クラリネット四重奏の楽曲、金管五重奏の楽曲、全員で演奏する楽曲がそれぞれあり、楽器毎の音の違いをよく感じることができました。

クラシックコンサートとなっていましたが、今回のバージョン『コンテネレッツァ』ではクラシックの曲目はほとんどなく(「歌劇『ムラーダ』より貴族たちの行列」のみ)、基本的には童謡となっていました。

また、チャリティーコンサートということもあり、主催者の区の偉い人などの挨拶が冒頭10分もあったことには驚きましたが(子どものためのコンサートで、冒頭から飽きさせるとは何事…)、コンサート自体はとても楽しく子どもが飽きずに楽しめる内容でした!

マレーバクくん(演奏途中で時々寝てしまう)が寝てしまうと、司会のおねえさんの声掛けで会場の子どもたちが「おきてー!」と大きな声を掛けるという演出や、指揮者のオカピさんが会場の座席の間を駆け回ったり。会場一体となって楽しめる工夫が盛り沢山でした!

その反面、演奏自体をゆっくり楽しめるかというと、少し物足りない部分も。

(演奏途中でマレーバクくんが寝ちゃって中断したり、ライオンさんのトランペットがおもちゃのラッパに入れ替わったり。笑)

こちらのズーラシアンブラスのコンサートには色々なバリエーションがあるようなので、今回のバージョンが小さい子ども向け、ということなのかもしれません。

とはいえ総合的に子どものコンサートデビューにはもってこいでした!

  • 所要時間:約1時間45分(主催者挨拶:10分、第一部:40分、休憩15分、第二部:40分)
  • 料金:3歳以上 1,500円(子ども料金設定なし、大人と同額)
  • 0歳から参加OK

4.1時間の小さな演奏会『楽しい弦楽器の世界』(ウッドランド・ノーツ・カルテット)

1時間の小さな演奏会『楽しい弦楽器の世界』(ウッドランド・ノーツ・カルテット)公式サイトより
0歳からの楽しいクラシックコンサート 1時間の小さな演奏会 One hour Concert
顧客満足度96%!0歳からのクラシックコンサート1時間の小さな演奏会 One hour Concert公式サイト。東京、神奈川、千葉、山梨、群馬、栃木、茨城、静岡など日本各地で開催中です。

ウッドランド・ノーツ・カルテットという弦楽四重奏グループによる1時間のクラシックコンサート!

こちらも0歳からOKとなっています!

会場としては地域の区民館などで行っており、定員50名ほどの小規模なコンサートです。(全席自由席)

今回参加した会場も、防音使用ではありますが、大きな会議室のような感じ。

そのためフラットな座席となっており、「席によっては見づらいかな?」と思いましたが、そこは心配無用。

そもそも会場規模が小さいことと、奏者の方が会場中を歩き回りながら演奏をしてくれるので、どの座席でも、何度も近くで演奏を見ることが出来ます!

曲目は、クラシックから童謡まで用意があり、会場の雰囲気に合わせてその場で選んで演奏されていました。

我が家が参加した回は、ヴィヴァルディの交響曲「四季」より「春」。そして「夏」と「秋」の触り部分と、「冬」

ディズニー「美女と野獣」のメドレー、となりのトトロより「さんぽ」、アンパンマンメドレー、童謡「どんな色が好き?」、ベートーヴェンメドレー(運命、エリーゼのために、第九など)、「ぼよよん行進曲」、ディズニー「ジャンボリミッキー」などの演奏がありました。

弦楽四重奏ということで、楽器はバイオリン2人、ヴィオラ、チェロという構成です。

コンサートは、ヴィオラ奏者の方が演奏しながら会場を練り歩くところから始まり、楽器が出揃ってからは見事な四重奏。そして、1曲目のあとにはそれぞれの楽器の特徴や音の紹介がありました。

クラシックや楽器についての説明も随所でしてくださり、大人も知識が深まり大変面白い演奏会となっていました!

特に良かったのが、ヴィヴァルディの交響曲「四季」。

「春」が一番有名で、我が家も自宅で流すことがあり息子も知っている曲で、それの生演奏を目の前で聴くのはなんとも感動するもの。

そして、聴いたことのなかった「四季」の「夏」と「秋」の冒頭部分の紹介と、「冬」のロングバージョンの演奏がありました。

「冬」を演奏しながら、「雪が降っている様子だよ」などの説明もあり、息子もイメージを膨らませながら演奏に聴き入っていました!

会場に入った際は、前回の「音楽の絵本コンサート」と異なり、ホールとも言えない会場だったので少し不安でしたが、実際には、すごくバランスの取れた最高の親子向けコンサートでした!

2週連続で「音楽の絵本コンサート」と「1時間の小さな演奏会」に参加しましたが、息子に「どっちが楽しかった?」と聞くと即答で「バイオリンのコンサート!」ということでした。

管楽器と弦楽器という違い、いわゆるコンサートホールとフラットな会場という違いなど、色々違いがあるので一概に比較はできないですが、子どもの感覚では「1時間の小さな演奏会」のほうが良かったようです。

かく言う私自身も、「1時間の小さな演奏会」のほうが、クラシック曲あり、楽器の説明あり、臨場感あり、ということでより楽しく参加できました!

  • 所要時間:1時間
  • 料金:大人1,500円、子ども500円
  • 0歳から参加OK
  • 子どもの体調不良などでの当日キャンセル可
  • おむつ替えスペース、授乳スペースあり
  • 出入り自由、赤ちゃんをあやしながら立って鑑賞してもOK

5.ラ・フォル・ジュルネ

フランス発、世界最大のクラシック音楽祭が5月の連休に、東京国際フォーラムで開催されるそうです!

ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024「ORIGINES(オリジン) ー すべてはここからはじまった」公式サイト
世界最大級のクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024」|今回のテーマは、『ORIGINES(オリジン) ー すべてはここからはじまった』

複数会場で演奏会が実施されるようで、子どもが参加可能な会場もあるようです。

こちらも参加予定ですので、後日レビューします!

6.まとめ

まとめ

音楽教育と子ども向けコンサートについて書いてみましたが、いかがだったでしょうか。

  • 音楽教育を通じて身につくのは、豊かな感性というより、むしろ「耐える力」。それだけ鍛錬が必要
  • いきなり音楽教室に連れて行っても、子どもは退屈なレッスンに耐えられない。まずは本物の音楽に触れ、レッスンに耐えられるだけの「やりたい気持ち」を先に育てることが大切
  • 子ども向けコンサート「音楽の絵本コンサート(ズーラシアンブラス)」は動物たちが演奏をし、ストーリー性があるので初めての子どもでも楽しめる。その反面、演奏自体を楽しむには物足りない部分も。
  • 子ども向けコンサート「1時間の小さな演奏会(ウッドランド・ノーツ・カルテット)」は小規模で演奏者と一体になって楽しめるコンサート。臨機応変に、童謡からアニメソング、クラシックまで演奏してくれる。短時間でも曲目多めで満足感あり。

まずは音楽に興味を持ってもらい、本物を体験してもらうことが大切だと思います。

是非ともあなたも親子でクラシックコンサートに行ってみてください♪

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